*2つの目* テキスタイルデザイナーおかもとめぐみさん


私たちは東京家政大学の学生です。

大学近辺のCafé「FIND」で開催されているおかもとめぐみさんの展示会に行ってきました。

おかもとさんは家政大学の卒業生であり、現在、家政大学の造形学部の助手をなされています。

専門分野はテキスタイルで織物を生徒に教えています。

 

展示作品の紹介「take a walk with my pink bat」釣糸を一緒に織っている。

 

「音のながれ」テープを一緒に織っている。

 

おかもとさん:日が当たると、透過性がある作品だからすけて見えるの。夜になると、窓が鏡のようにうつり作品がふたつあるように見えるのよ。

一日でいろんな見え方で作品が見られるのがこのギャラリーの素敵なところ。

 「醜い身体」

蚕の絹糸として使われない部分。これを薄くさいてミシンで縫いあわせてできたのが上の作品。

 

「頑な醜態」横糸ウールで縦糸シルク(きびそ)を使用している。

 

 

インタビュー

*テキステイルの分野に興味を持ったきっかけは

幼いとき祖母が編み物をしていて、糸くずがいっぱいあったの。

編み物のくずを見て魅力的に見えて、そこから糸やカラフルなものが好きになったのかな。

素材が好きだったことが影響し、大学の卒業制作は織物、テクスチャーを専攻したの。

自分で乗り越えたくて、一番時間のかかりそうなものをやりたかったから。

 

*お休みの日は

時間があると編み物や手を動かしている。

私、寝る前に織物をして寝るの。同じリズムの繰り返しなので落ち着く。

あと、犬がいるのでファイバーがたまるのよ。いつかたまったもので何かつくりたいな。

 

*大変なことは

素材がたくさんあるのでストックしておくことが大変。

私が習った先生は、「糸が10センチあったら捨ててはいけません。どこかで使えるかもしれないからとっておきましょう」って。

また、手に入った素材を眺めながら、何を作ろうか考えているのも好き。

 

過去の自分の作品もとってある。愛着はあるけど、いっぱいになると捨ててしまうの。

捨てるのを勧めているわけではなく、古くなった繊維は燃やし灰にする。

そして、土に戻す。彫刻は燃やしても灰にならないけど、繊維はそれが可能だから。

私は、シルクが好きなの。灰にしたとき土に戻りやすい。だからよく使っているのかもしれない。改めて考えてみれば。

 

*やりがいがあるときは

良い作品ができたとき。

最近は織物というくくりより、ファイバーアートというのよ。

素材のそれぞれも持ち味を引き出せたら良い作品になってくのでしょうね。

 

*助手さん同士の共通点は

絵具だったり金属だったり素材は違うけど、何かを制作していることは共通。

 

*あって良かった資格など知識などは

染色を自分でするので染料と素材の知識がないと難しいかな。

 

*学生に一言

今の時代パソコンが普及して「Delete消す」ってすると、1に戻るよね。

それも、一つの生き方だけど、積み重ねっていうのも良いよね。

私たちの仕事って小さなことの積み重ねですぐに出来上がることはない。

パソコンが必要なこんな時代だからこそ、

2つの目を持てると両方の気持ちが分かって良いのかもしれない。

ものを制作しているときは考えながら作業するよね。

縫いながら、「今日は何したなー」とか、完成までの間が必要で、大切。

コンピューターの世界と積み重ねの世界、重きをどちらに置くかはその人自身によるけど、

どっちもできて、こういう積み重ねの時間もないと本来の人間の考え方を失ってしまうのかな。

 

 

おかもとさん、ありがとうございました。

今は1月の個展に向けて制作中だそうです。楽しみですね。

詳細がわかりしだい、イベントカレンダーに載せたいとおもいます。

Café「FIND」

 

感想

tmc

自分で作品を作るとき、生地や糸を買い作ることがほとんどでした。だから、自分で織物をして生地から制作することに刺激をうけました。

cnc

織物を選ぶのではなく作るという考え方が私にはとても衝撃的でした。織物の世界は完成とスタートのどちらもが備わっているのだなと感じました。また、先生はとても温かい人で、作品からも伝わってきました。一月の個展もぜひ、うかがいたいです☆